氷見の奇祭ブリスマス

 1970年代に廃れた富山県氷見市の奇祭『ブリスマス』、氷見を覆う伝承、仮説を中心にしたフィクションを扱います。

『ブリスマス』

失われる氷見の習俗について

 氷見市出身の歴史研究家、小説家の能坂利雄先生が残した草稿やメモの類が、氷見市教育文化センターの倉庫に眠っているという話を聞いたのは、平成の終わり頃だったと記憶している。  先生が亡くなったのが平成の初頭の頃から四半世紀…詳細»

富山県氷見市の奇祭ブリスマス

富山県氷見市といえば、寒ブリの町だ。 氷見では、古墳時代の頃既に成人の通過儀礼的な風習として、真冬の海からブリを抱き上げ、形の良い物を選んで、近隣の信仰を集めていた石動山の山の神、イスルギヒコに奉納するという、まさに奇祭…詳細»